“ しかし、ゴー・ノーゴー課題の「ホット」[認知ではなく感情に訴える]バージョンにおいては差が現れた。被験者は、笑顔を見てもスペースキーを押さず、悲しい顔を見たときだけ押すように指示された。感情的な誘因に抵抗し、行動する前に考えることを求められる課題だ。その結果、満足の遅延に長けていた被験者のほうが、笑顔を見てもキーを押さないことに成功した確率がはるかに高かった。フォールス・アラーム(false alarm:誤反応)率というものが示すこの差は、キーを押す刺激(ゴー)が数回続いた後に押さない刺激(ノーゴー)が来るなど、難度の高い状況において最も顕著に認められた。つまり遅延に長けていた被験者は、感情的刺激による衝動に影響されにくかったのだ。 ”